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2012年02月06日

トラブルに耐えて沼津でアジ釣り

例年にない冷え込みの厳しい干潮間際、2月の沼津

堤防に立った時、男は直感した。

「釣れない」

しかし、久しぶりの釣りで、竿を出さなければ気が済まず、すでに撒きエサのアミエビは解凍済みで、持ち帰っても自宅の冷蔵庫にそれを収容するキャパシティはない。

やるしかない。

仕掛けのセッティングが終えたころ、モチベーションを叩き潰すように冷たい西風が追い打ちをかける。

「ぐぉ〜〜!寒み〜〜〜!」

先日買ったフィッシンググローブが役に立たない。

一番冷たくダメージのある小指を時折口に含み、なめなめしながら戦闘開始。

「なんでこんな寒いときにおれはこんなところにいるんだ?」

「まあ、今日なにも釣れなければしばらく止められそうだ」

などとネガティブな思考に支配されながらも棚を変え、付け餌を変え最善を尽くす。

ここで第一のトラブルが発生する。

いつもは両軸リールを使っているのだが、今日はメンテ中でスピニングリールを使用、道糸の巻き癖がひどく、竿の穂先に絡みつき、穂先が折れてしまったのだ。

「これで釣りを止められる」

自分を納得させる釣りを止める理由が見つかり、不幸ではあるが少し安心したのもつかの間、まだ大量にあるマキ餌が視界に入ると、釣り馬○のマインドが驚くべき思考を見せる。

「穂先がなくても第2ガイドからでも投げられる」

たかだか数百円のマキ餌のために、このような状況でも釣りを続けたいという釣り馬○の精神に支配されては、もはや自分自身を制御することが不可能のようだ。

3分の2ほどエサを消化したであろうか

「エサがなくなれば帰ることができる」と片付けをしながら釣りをしていたそのとき

波間に漂うウキが勢いよく沈んだ。

「うっひょ〜〜〜あじだ〜〜〜」

「やった〜やった〜」と独り言をつぶやき、鼻水をすすりながらチクチクと痛みの走る凍りついた手でリールを巻く。

その後、順調にあたりが続いたが第2のトラブルが発生する。

「お腹がモーレツに痛い!」

寒さのため人生でも最大級の腹痛、下痢に襲われたのだ。

こんな痛みは、子供のころ夏休みにジュースを飲みすぎておなかをこわして以来だ。

若いときであれば強靭な括約筋で便意を押さえこめたであろうが、中年になった現在のパワーでは、それもできそうにない状況。

大量のマグマが今にも大爆発しそうな状況!

このとき、10数年前のある思い出が頭をよぎる。

若いころ同じく沼津へ釣りに来たとき、堤防の片隅でお尻を海に突き出して「野グ○」をしているおじさんに遭遇した。

このとき私は冷笑してしまった。

「おじさんごめんなさい」と心で謝罪した。

夜釣りであれば、間違いなく私も同じことをしていたであろうが、昼間の堤防ではそれもできない。

下腹部の痛みに耐えながら続けたものの、そこから数匹追加した時点で心が折れた。

瀕死の状況の中、お腹に刺激を与えないよう、そ〜っと、そ〜っと片づけをする。

冬山登山に匹敵するような過酷な環境の中、トラブルを乗り越えてまずまずの目的を達成した男は自らを称えつつ、青ざめた表情で帰路についた。

彼は釣りアイテムに100円ショップの簡易トイレを追加した。

posted by つり太郎 at 21:48| 沼津 釣りNAVI | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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